セアカゴケグモ(クモ類・特定外来生物)
セアカゴケグモは、外来生物法(※)により「特定外来生物」として指定され、現在、
飼養・栽培・保管・運搬・譲渡・輸入などが原則的に禁止されています。
※外来生物法についての詳細は、
こちらをご覧ください⇒
『日本の外来種対策』(環境省ホームページへリンク)
セアカゴケグモとは
オーストラリア原産のクモ類で、成熟した雌の体長は約0.7~1cm程度、腹部は丸く全体が黒色で、背面に赤色の縱条(模様のようなもの)があります。毒を有するのは雌のみで雄にはありません。温暖な地域に生息し、主に虫を食べます。貨物やコンテナ、建築資材、自動車等に営巣したものが物流などの人為によって運ばれた結果、全国的に分布を拡大しており、愛知県内でも様々な地域で確認されています。
豊橋市では、平成26年に市内で初めて生息が確認されており、現在も生息が確認されています。
市内で確認されたセアカゴケグモの成体
主な生息場所
日当たりのよい暖かい場所で、地面や人工物のあらゆるくぼみや穴、裏側、隙間に営巣します。
・例:プランターの底、道路側溝のフタや金属網(グレーチング)の内側、室外機の裏、
庭においた靴の中、など
また、屋外に置かれていた傘、衣服、おもちゃ等に付着して、屋内に持ち込まれる可能性もあります。
人の身体に関わる被害
基本的におとなしく攻撃的ではありませんが、素手で触ったり捕まえようとすると咬まれることがあります。咬まれると針で刺されたような痛みを感じ、その後、咬まれた場所が腫れたり、熱く感じたりします。症状のピークは3~4時間程度で、数時間から数日で軽快しますが、時に脱力感、筋肉痛、頭痛などの全身症状が現れるので、すみやかに医療機関へ受診してください。
セアカゴケグモを見つけたら
素手で捕まえたり、触らないように気をつけてください。可能であれば、咬まれないように気をつけながら以下の方法で駆除してください。
万が一咬まれた場合は、すみやかに医療機関へ受診してください。
駆除の方法
セアカゴケグモの個体へ向けて、市販の家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を適量噴霧すれば駆除できます。また、個体に直接熱湯をかけたり、靴で踏みつぶすなどでも駆除できます。
※熱湯を扱う場合は、やけどしないように充分ご注意ください!
咬まれないための注意
- セアカゴケグモを見つけても、素手で触ったり、捕まえたりしないでください。
- 外での作業時は、軍手などの手袋や長袖の衣服を着用するなど、肌が露出しないようにしてください。
- クモの生息しそうな場所は、こまめに清掃したりして、クモが棲みにくい環境を作ることも有効です。
備考
セアカゴケグモは特定外来生物に指定されており、外来生物法の許可なく生きたまま運搬したり飼うことはできません。
また、生態系の保全のためにも、できるだけその場で駆除するようご協力ください。