■「防災に女性の参加と目線を取り入れる検討会」とは
豊橋市では、平成28年度の熊本地震での避難所運営の課題を解決するため、災害対策に女性の視点や知恵を取り入れることを目的に平成29年度に「防災に女性の参加と目線を取り入れる検討会」を設置しました。
当検討会では、年度ごと防災に関するテーマを決め、市役所の女性職員や関係機関の女性で構成する委員で課題を議論するとともにその解決策についても検討を行います。
■平成29年度検討会の取り組み
平成29年度は、「職員の初動体制の早期確立と災害対応が長期化した際の対策」をテーマに市役所女性職員が検討を行いました。初動体制確立のための制度化などを盛り込んだ提案書を作成し、危機管理統括部長に提出しました。
提案書 ( 644KB )
概要版 ( 199KB )
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4回にわたる検討会を実施し、「職員の緊急参集可否の調査実施」「子ども等の一時預かり施策化検討 」などを盛り込んだ提案書を作成しました。 |
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平成30年2月8日(木曜日)、『女性の目線を活かした災害時緊急参集等の対策についての提案書』(以下:提案書)の提出が、職員、市民、他市職員参加の中行われました 。提出を受け齋藤危機管理統括部長からは、「女性の目線を本市の防災事業に役立てられれるよう検討したい」と挨拶があり、検討委員の代表からは「女性が参加することで防災は変わる。南海トラフ地震に備え、市が先立って育児・介護を行う職員や家族が困らない支援施策を考え、行うことが サンプルとなり、市民の災害時の環境整備に繋がる」と話がありました。 |
■平成30年度検討会の取り組み
平成30年度には、「避難期のレスパイト支援」をテーマに外部委員も交えて検討を行いました。また、検討会の一環として「避難所運営」をテーマに早稲田大学「地域社会と危機管理研究所」招聘研究員も務める減災と男女共同参画研修推進センター共同代表である浅野幸子氏を講師にお招きし、講演会とグループワークを実施しました。
検討会の様子
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避難生活が長期化すると、避難所等で育児・介護をしている女性(家族)や支援者などに負荷がかかり、疲れが出てきます。そのような人々が、一時育児・介護から離れる時間が持て、仕事と生活の立て直しを図ったり、片づけの時間を確保できるような体制づくりを 検討します。 |
講演会の様子
グループワークの様子
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平成30年9月21日(金曜日)、減災と男女共同参画研修推進センター共同代表の浅野幸子先生をお招きし、本市講堂にて、平成30年度防災講演会を実施しました。防災に女性の参加と目線を取り入れる検討会委員のほか、職員、市民(自主防災会委員)など約200名が参加しました。
また、講演会に併せて「命と健康を守るシナリオ型図上訓練」を実施し、10グループに分かれ、「子供の託児場所は?」「避難所で介護をしている人のサポートはどのようなものが必要か?」など、避難所等で起こりうる問題について、講演会で得た知識と参加者それぞれの経験を活かした対応について知恵を絞りました。
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提案書 ( 729KB )
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4回にわたる検討会で検討した豊橋式レスパイトに関する取り組み等を記載した提案書を作成しました。 |