[「とよはしネイチャースポットINDEX」に戻る]
◆スポットの概要
- 朝倉川は、多米峠付近を源流域とし、市街地を流れ沖野で豊川に合流する河川です。川の大半はコンクリート護岸に覆われていますが、植生が回復している所もあります。
- 多米峠から朝倉川沿いに西へ谷が開けて、滝ノ谷池付近の山麓部では里山の風景を見ることができます。
- 多米峠付近は、スギやヒノキの植林が多く、一部にコナラなどの雑木林があります。
- 朝倉川の上流部には、NPO法人朝倉川育水フォーラムが整備・管理している滝ノ谷ビオトープがあり、自然再生の取組が進められています。
朝倉川上流 山麓付近
◆観察のポイント
朝倉川の源流域である里山の風景を見ることができます。
植物
里地の植物
滝ノ谷ビオトープでは、夏にヌマトラノオ、セリ、植栽された大賀ハスを、秋にはツリガネニンジンなどを観察することができます。ビオトープとは生物の生息する場所という意味で、ドイツ語のBio(生物)とTop(場所)の合成語だといわれています。
滝ノ谷ビオトープ
動物
里山の哺乳類
タヌキ、キツネなどのように従来から生息する動物に加えて、近年、ニホンカモシカが侵入してきました。時として見られることがあります。
多米峠付近で確認されたニホンカモシカ
里山の鳥類
朝倉川沿いでは、キセキレイやセグロセキレイなどの水辺の鳥が見られます。多米峠周辺では、一年を通して、シジュウカラやヤマガラなどのカラ類、コゲラなどのキツツキ類を見ることができます。春に林道を歩くとキビタキやサンコウチョウなどの夏鳥が見られるでしょう。
水辺の動物
ビオトープでは、ヒキガエルや水生昆虫を観察することができます。
◆スポット保全のためのポイント
- 豊橋自然歩道(多米自然歩道支線)は多くの市民が自然とのふれあいに利用するので沿道の環境美化に努めましょう。
- 朝倉川の源流域にあたるので、水質保全と環境美化に努めましょう。
- 滝ノ谷ビオトープでの外来種駆除や下草刈りなど、朝倉川の環境保全活動に協力しましょう。
- 現地の生態系の保全のため、外部から動植物を持ち込まないようにしましょう。→ 「外来生物について」はこちら
◆法令などの規制
法令名 |
内容 |
石巻山多米県立自然公園
(特別地域) |
自然公園法及び愛知県立自然公園条例により、優れた自然を維持するために県立自然公園特別地域に指定されています。木竹の伐採、土地の形状変更、屋外広告の掲出、工作物の建築等について制限があり、実施にあたっては許可が必要です。 |
国有林 |
国が所有する山林で、土地や立木等の所有、保育管理、経営等は国の管轄です。 |
◆アクセス
豊橋駅東口3番乗り場から豊鉄バス飯村岩崎線(61、63系統) 多米東町二丁目バス停より徒歩25分。
[地図]