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◆スポットの概要
- 長三池は、市街地に残された農業用のため池です。
- 長三池は幸公園として整備され、池には橋が架かり周囲には遊歩道が整備されています。
- 池から流れ出る長三川と池の間にある湿地帯は、ナガバノイシモチソウ自生地として市が天然記念物に指定し、フェンスで囲い保護しています。
長三池(幸公園内)
◆観察のポイント
長三池(幸公園)は市街地の中にある水辺として、自然観察などに適した場所です。
植物
ナガバノイシモチソウ
モウセンゴケ科の一年草で高さ15cmほどの食虫植物です。葉の表面の腺毛(せんもう)から粘液を出して虫を捕食します。花は白花と赤花がありますが、赤花はここと豊明市だけに分布しています。夏季に、豊橋市美術博物館の主催する観察会に参加すると、その姿を見ることができます。
ナガバノイシモチソウ(アカバナ)
動物
水辺の鳥類
夏には、中洲の島でカワウが繁殖し、コアジサシがエサを取る姿を見ることができます。冬になるとコガモやヒドリガモなどのカモ類や、オオバン、ユリカモメがやってきます。バンやヒクイナ、ゴイサギを見ることもできます。
池沼のトンボ
初夏から夏にかけて、ヨシ原の周辺でウチワヤンマ、コフキトンボ、アジアイトトンボなど池沼のトンボを見ることができます。
コフキトンボ
池沼の魚類
メダカ、モツゴ、ヨシノボリなど、池沼の魚類が生息しています。
◆スポット保全のためのポイント
- ナガバノイシモチソウは、貴重な種なので自生地の保全に努めましょう。
- 天然記念物指定地は保護のため、フェンスで囲まれていますので、立ち入らないようにしましょう。
- 池は閉鎖性が高くわずかな汚れでも影響が大きいので、水質保全と環境美化に努めましょう。
- 池の生態系を保全するため、ブラックバスなどの外来生物や他地域の動植物を持ち込まないようにしましょう。→ 「外来生物について」はこちら
◆法令などの規制
法令名 |
内容 |
豊橋市都市公園条例 |
都市公園として、木竹の伐採や植物の採取、土地の形質の変更、鳥獣類を捕獲し又は殺傷すること、張り紙や張り札をしたり広告を表示すること、指定された場所以外への車両の乗り入れ等は、原則として禁止されています。また、物品販売や興行などには許可が必要です。 |
豊橋市文化財保護条例 |
貴重な文化財として、市の天然記念物に指定されています。ナガバノイシモチソウの採取など現状を変更する行為については制限があり、実施にあたっては許可が必要です。 |
◆アクセス
豊橋駅東口4番乗り場から西口線(65系統)西口バス停下車 徒歩3分。
幸公園には駐車場があります。
[地図]