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◆スポットの概要
- 岩屋緑地は、大蔵山を中心として市民が自然に親しむために整備された公園で、頂上の展望台からは市街地一円を見渡すことができます。
- 岩屋山は、山頂に岩屋観音として観音像が安置されているチャートの岩山で、浅い洞くつなどの変化のある地形を観察することができます。
- 岩屋緑地の上空は、タカ類などの渡り鳥のルートとなっています。
岩屋緑地
◆観察のポイント
自然に親しむ公園として、雑木林など里山の風景をみることができます。
チャートの露岩と岩屋観音
植物
手入れされた雑木林
公園として整備され、雑木林は明るくて歩道は広く歩きやすいため、気軽に楽しむことができます。山頂に付近には、シイの群落があります。 北側ではナガボナツハゼを見ることができます。
ナガボナツハゼ
動物
里山の鳥類
一年を通して、シジュウカラやヤマガラなどのカラ類、コゲラなどのキツツキ類を見ることができます。春になるとキビタキなどの夏鳥が渡ってきます。秋の渡りの季節には、展望台からサシバやハチクマなどのタカ類が観察できます。冬には、シロハラなどのツグミ類、クロジなどのホオジロ類、ルリビタキやジョウビタキなどが見られます。
サシバ
地形・地質
チャート地質
岩屋山の地質はチャートで構成されており、風化していない面は青みがかった黒褐色です。チャートとはプランクトンの死骸等により形成された硅質の固い岩石で、ごつごつした岩肌としわしわの筋目が特徴です。岩屋寺観音堂の北側にある高さ10m・横10m・奥行き3~4mの三角形の洞くつでは、右上から左下にかけて3~4mの幅の平行な2本の断層を見ることができます。断層でもろくなった岩が崩れ落ちて洞くつとなったようです。
◆スポット保全のためのポイント
- 多くの市民が公園として利用するので環境美化に努めましょう。
- 市街地に隣接している雑木林として貴重なので保全に努めましょう。
- 現地の生態系の保全のため、外部から動植物を持ち込まないようにしましょう。→ 「外来生物について」はこちら
◆法令などの規制
法令名 |
内容 |
風致地区 |
樹林地、水辺などの良好な自然景観を保つため、都市計画で定める地区です。建築物や工作物の建築、木竹の伐採、土地の形質の変更等を行うには許可が必要です。 |
豊橋市都市公園条例 |
都市公園として、木竹の伐採や植物の採取、土地の形質の変更、鳥獣類を捕獲し又は殺傷すること、張り紙や張り札をしたり広告を表示すること、指定された場所以外への車両の乗り入れ等は、原則として禁止されています。また、物品販売や興行などには許可が必要です。 |
◆アクセス
-
JR二川駅より徒歩10分。
- または、豊橋駅東口5番乗り場から豊鉄バス二川線(55~57系統)岩屋公園口バス停下車 徒歩3分。
- 岩屋緑地には駐車場があります。
[地図]