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◆スポットの概要
- 吉祥山は、豊橋市の北部、新城市との境界にある標高382mの里山です。
- 北尾根には、山名の由来となった吉祥天女のほこらがあります。
- 「吉祥山市民ふれあいの森」として、登山道と休憩所などが整備されており、手ごろなハイキングコースとなっています。
- 愛知県内では貴重な角閃石片岩(かくせんせきへんがん)の地質で構成されていることや北尾根周辺の植生が当該地域の自然植生を表していることにより愛知県の自然環境保全地域に指定されています。
吉祥山 遠景
吉祥山の山頂付近は、大きく眺望が開け、近くには豊川、遠くは三河湾や奥三河の山並みなどを見渡すことができます。
山頂から豊橋方面を望む
植物
北尾根のシイ林
山頂から少し下った北尾根はシイの林となっており、植栽されたものです。中には幹の直径が1mを超えるような巨木もあります。
里山の植物
登山道沿いに、失われつつあるヤマラッキョウなどの里山の植物を見ることができます。
雑木林
高木層にアカマツ、コナラ、アラカシなど、亜高木層以下にヤブニッケイ、ネジキ、ヒサカキなどの樹木からなる雑木林が広がっており、秋にはどんぐりを拾うことができます。
ネジキ
動物
雑木林のチョウやトンボ
寒冷地系のミヤマカラスアゲハや南方系のツマグロヒョウモン、モンキアゲハなどのチョウや、オニヤンマ、ヤマサナエ、アサヒナカワトンボなどのトンボも見られます。
モンキアゲハ
吉祥山の野鳥
一年を通して、シジュウカラやヤマガラなどのカラ類、メジロなどの里山の鳥が観察できます。
4月半ば頃から、キビタキなどの夏鳥が渡ってきます。美しいさえずりを聞くことができるでしょう。
Cコースの川沿いでは、オオルリの姿をよく見かけます。秋には頂上で渡っていくタカ類を見ることもできます。
一年を通して、楽しく鳥類を観察できる所です。
オオルリ
地形・地質
角閃石岩
山頂付近や北尾根では、角閃石片岩が露出した巨石をみることができます。これは、吉祥山の地質を表す岩石で、愛知県内では貴重なものです。角閃石片岩とは、ハンレイ岩などが圧力を受けて再結晶してできた岩石で、 灰色を帯びた濃緑色をしており、一定方向に剥がれやすい片理構造をもっています。
角閃石片岩の露頭
- 「吉祥山市民ふれあいの森」は多くの市民が自然とのふれあいに利用するので沿道の環境美化に努めましょう。
- 登山道のルートを外れたり、柿畑などの私有地に踏み入らないようにしましょう。
- 現地の生態系の保全のため、外部から動植物を持ち込まないようにしましょう。
→「外来生物について」はこちら
法令名
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内容
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吉祥山自然環境保全地域
(愛知県指定)
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自然環境の保全が特に必要な地域として、愛知県自然環境の保全及び緑化の推進に関する条例により、山頂付近、標高300m以上の20.15haが普通地区として指定されています。 開発行為等について届出が必要です。 |
保健保安林
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森林レクリエーション活動や生活環境を守る地区として森林法により指定された森林。伐採や土地の改変・採取等について制限があります。 |
地域森林計画対象民有林
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森林の施業を計画的・合理的に行うため、森林法による計画がたてられた民有林で、伐採や開発行為の実施にあたっては、届け出または許可が必要です。 |
◆アクセス
・豊橋駅東口5番乗り場から豊鉄バス豊橋和田辻線(74・75系統)四ツ谷バス停下車徒歩30分ほどで吉祥山ふもとの休憩所へ。
・登山口入口の休憩所には、トイレと17台駐車可能な駐車場があります。
◆周遊ルート
◆お問合わせ先
■吉祥山市民ふれあいの森については・・・
豊橋市役所 産業部 農業支援課
( 0532 ) 51 - 2475
豊橋市ホームページ「吉祥山に登ろう!」はこちら