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- 豊川河口左岸の三河湾沿岸は、六条潟とよばれる広大な干潟・浅海域です。
- 吉前海岸には、広い砂浜があります。
- 干潟には数多くの二枚貝が生息しており、吉前海岸では巻貝やカニ類が数多く見られます。
- 神野新田町の沖合いには、アマモなど海草類の群落があります。
- 冬には、カモ類やカモメ類など数多くの水鳥を見ることができます。
吉前海岸
◆観察のポイント
吉前海岸に生える海浜植物と六条潟に集まるシギ・チドリ類やカモ類を観察できます。
植物
海浜植物
海浜植物とは、波や風が強く、照りつける太陽と塩の影響を受ける、厳しい条件である海岸の砂浜に生育する独特の植物です。吉前海岸には、表浜と共通する海浜植物の植生があり、コウボウシバ、ケカモノハシ、ハマゴウが見られ、5月~6月にかけてハマヒルガオやハマダイコンなどが花を咲かせます。豊川河口右岸には、ウチワサボテンが帰化しており、花を咲かせています。群落が大きくなる前に対処が急がれます。
海草
大潮の干潮時には、神野新田町の沖合いでコアマモ、アマモなど海草類の群落をみることができます。
動物
水辺の鳥類
冬の六条潟の沖合いには、スズガモ、ホシハジロなど内湾を好むカモ類が、吉前海岸の中洲付近には、カモメ、セグロカモメなどのカモメ類が数多く生息しています。また、タカの一種のミサゴを見ることが多く、時にはハヤブサに出会うこともあります。
スズガモ
干潟の生き物
六条潟には、ホトトギスガイ、アサリ、バカガイなどの二枚貝が多く、夏にはマメコブシガニ、ケフサイソガニ、タカノケフサイソガニなどのカニ類を見ることができます。また、吉前海岸ではウミニナなどの巻貝やコメツキガニが生息しています。(干潟に降りた際には、潮の動きに注意し、潮が満ちてきたら早めに岸に戻るようにしましょう。)
地形・地質
干潟
干潟は、潮が引いた時に現れる海岸付近の砂泥地のことをいいます。ゴカイやカニ類、貝類や魚類の宝庫であり、水質を浄化する役割も果たしています。
◆スポット保全のためのポイント
- 沿岸部や河口は、漂着ゴミが溜まり汚れやすいので、水質保全と環境美化に努めましょう。
- 海浜植物の群落は貴重なので踏み荒らしたりすることのないよう保全に努めましょう。
- 現地の生態系の保全のため、外部から動植物を持ち込まないようにしましょう。→ 「外来生物について」はこちら
◆法令などの規制
法令名 |
内容 |
港湾区域 |
三河港は、国の重要な港湾として、港湾法により重要港湾に指定されています。水域や公共空地の占用、施設の建設、港湾施設の利用等について制限があります。 |
◆アクセス
豊橋駅東口7番乗り場から 豊鉄バス卸団地線(84系統)、豊橋市民病院線(85、86、89系統) 五号バス停下車 徒歩10分
[地図]