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◆スポットの概要
- 高師小僧とは、高師台地で産出する管状、樹枝状等さまざまな形をした褐鉄鉱のかたまりです。
- この高師小僧の代表地として西幸町の高師台中学校校庭南側の一部と浜池公園が県天然記念物指定地となっています。
- 周辺は宅地化が進み、高師小僧を見つけることは困難です。
高師小僧などを展示する東屋(浜池公園)
◆観察のポイント
豊橋にある「高師」の地名を冠した鉱物です。
地形・地質
高師小僧
高師小僧は、褐鉄鉱という鉱物で、地下水に溶けていた鉄分が,地中の植物の根や茎のまわりに集まり固まったものです。形は、太さも長さも様々で、普通は直径2~5cm、長さ1~10cm位ですが、中には直径30cmを超えるような大物もあります。
高師小僧という名前の由来は、高師原の土が雨で流された後に露出している様子が、幼児や動物に似ていることから名付けられたといわれています。
豊橋市の高師原だけではなく、同じような条件を持つ土地であれば全国各地で出土していますが、どこで出土しても名前は高師小僧となります。これは、豊橋で最初に学術研究されたことによるためです。
高師台地区市民館に展示されている高師小僧の標本
高師小僧の標本(拡大写真)
◆スポット保全のためのポイント
- 天然記念物指定地の環境美化に努めましょう。 なお、高師台中学校敷地内に無断で入ることはできません。
- 現地の生態系の保全のため、外部から動植物を持ち込まないようにしましょう。→ 「外来生物について」はこちら
◆法令などの規制
法令名 |
内容 |
文化財保護法(県指定天然記念物) |
貴重な文化財として、県の天然記念物に指定されています。指定範囲内で掘削行為など現状を変更する行為については制限があり、実施にあたっては許可が必要です。 |
◆アクセス
・天然記念物指定地(浜池公園)に行く場合
JR豊橋駅下車 豊橋駅東口2番乗り場から豊鉄バス豊橋技科大線(32、34~37系統) 測点バス停下車 徒歩10分
[地図]