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- 吉田城跡に位置する歴史と文化のある公園で、園内には、美術博物館や野球場、陸上競技場などのスポーツ施設があり、多くの市民に親しまれています。
- 公園内には、マツやエノキをはじめ数多くの樹木があり、それらの多くは巨樹・巨木まで育っています。
- 市街地にありますが、豊川に隣接し、樹木が豊かであることから、一年を通して多くの種類の鳥類が生息しています。
- サクラの開花時期には、春まつりが開かれます。
豊橋公園入口
◆観察のポイント
樹木が豊かで、自然観察に適した場所です。
豊橋市役所庁舎より望む豊橋公園
植物
ヤドリギ
ヤドリギ
エノキなどの落葉樹の大木に寄生しているヤドリギを見ることができます。宿主の幹にクサビ型に根を食い込ませて栄養や水分を横取りします。樹形がこんもりと丸く、常緑なので,冬に宿主の木の葉が落ちたときに遠くからでも目立ちます。
サクラ・ツツジ
サクラやツツジが植栽されており、開花シーズンには多くの市民が訪れます。
外来植物
豊橋公園は人の往来も多く、それが由来と考えられる外来植物のアフリカチゴアヤメやメリケントキンソウなどが定着している場所もあります。
特にメリケントキンソウについては、芝生の中に小さい株を広げ、6~7月の繁殖期には鋭いトゲを持った2mm程度の堅い実をつけるため、衣服や靴底などに刺さります。手足に刺さるとケガをすることがあるので注意が必要です。
→関連ページ:メリケントキンソウ
アフリカチゴアヤメ
メリケントキンソウ
動物
鳥類
樹木が豊かなため、シジュウカラやコゲラなどが繁殖するほか、春や秋の渡りの時期には、オオルリやキビタキ、センダイムシクイなどの鳥類を見ることができます。また、冬期は、ビンズイやシロハラ、トラツグミ、ルリビタキ、アオジ、クロジなどが見られ、2~5月にかけてヤドリギに群がるヒレンジャクを見ることもできます。
ヒレンジャク
◆スポット保全のためのポイント
- 多くの市民が公園として利用するので、環境美化に努めましょう。
- 市街地にあるまとまった緑地として貴重なので、樹木の保全に努めましょう。
- メリケントキンソウなどの外来植物を踏んで広げないよう、注意しましょう。また、現地の生態系の保全のため、外部から動植物を持ち込まないようにしましょう。→ 「外来生物について」はこちら
◆法令などの規制
法令名 |
内容 |
風致地区 |
樹林地、水辺などの良好な自然景観を保つため、都市計画で定める地区です。建築物や工作物の建築、木竹の伐採、土地の形質の変更等を行うには許可が必要です。 |
豊橋市都市公園条例 |
都市公園として、木竹の伐採や植物の採取、土地の形質の変更、鳥獣類を捕獲し又は殺傷すること、張り紙や張り札をしたり広告を表示すること、指定された場所以外への車両の乗り入れ等は、原則として禁止されています。また、物品販売や興行などには許可が必要です。 |
◆アクセス
- 豊橋鉄道市内電車市役所前、豊橋公園前各電停下車 徒歩3分、
- または豊橋駅東口6番乗り場から豊鉄バス豊川線(90、91、92、94、96系統)・新豊線(95、97系統)市役所バス停下車 徒歩5分。
- 豊橋公園には駐車場があります。
[地図]