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- 豊川放水路分流堰(取水口)から朝倉川との合流点までは、河川敷に河畔林(かはんりん)が発達しています。
- 合流点から下流は市街地の中を流れ、川幅が広く水流が豊かです。この流域は三河湾の干満の影響を大きく受け、干潮時には中洲が現れるところがあります。
- 豊川下流域は水と海水の混じる汽水域となります。そのため、鳥類や魚類については淡水域を好む種と海水域を好む種が混生する形となっています。
豊川 下条橋付近 河畔林
豊川下流域(吉田大橋付近)
◆観察のポイント
冬の豊川にはカモ類が集まります。河畔林には多様な哺乳類が生息しています。
動物
豊川河川敷の哺乳類
河川敷にはキツネ、タヌキ、アライグマ、テン、アナグマ、イタチ、ハクビシン、ノネコなど多種類の哺乳類が生息しています。特に特定外来生物のアライグマやヌートリアは市内に分布拡大中で、生態系への影響や農業被害などが心配されています。
アライグマ
水辺の鳥類
水面や堤防沿いで、サギ類やカワウを見ることができます。冬にはコガモ・ヒドリガモ・キンクロハジロなどのカモ類が生息しています。 ヨシ原では春から夏にオオヨシキリが見られ、冬にはクイナやオオジュリンが見られます。
オオヨシキリ
豊川の魚類
ウナギ、ユーラシアゴイ、二ゴイ、ギンブナ、ドジョウなど流れの穏やかな下流部を好む種のほか、マハゼ、セイゴ、ボラなど汽水域を好む種も数多く生息しています。
地形・地質
汽水域とは
汽水域は、潮の干満の影響を受け海水と淡水の混ざる水域です。川の生物と海の生物が両方生息するため、豊かな生物生息環境となります
◆スポット保全のためのポイント
- 豊川の水質保全に努めましょう。
- 河川敷は多くの市民が利用するので、環境美化に努めましょう。
- 現地の生態系の保全のため、外部から動植物を持ち込まないようにしましょう。→ 「外来生物について」はこちら
◆法令などの規制
法令名 |
内容 |
一級河川 |
国土保全上または国民経済上、特に重要な水系として、河川法により一級水系に指定された河川です。水系や形状の変更、水辺や水の利用等について制限があります。 |
◆アクセス
北島河川敷広場に行く場合
JR豊橋駅下車 徒歩15分。
[地図]