在宅避難について
避難とは「難」を「避ける」ことで、避難所に行くことをイメージする方も多いと思いますが、在宅避難とは、災害が起きた時に、自宅で身の安全が確保され引き続き住める場合には、自宅で避難生活を送ることを言います。ご自宅の被害状況や自宅周辺のハザードマップを確認し、災害リスクがない場合は、無理に避難所に避難する必要はありません。自宅だけでなく、親せき宅や知人宅、ホテルなども避難先の候補に入れるために、家族で話し合いましょう。
在宅避難のメリット
(1)感染症等への罹患リスクが軽減されます
(2)自宅で生活できるためプライバシーが守られ安心感が得られます
(3)慣れた生活環境の自宅で暖かい布団で寝ることができます
在宅避難の準備
在宅避難をするためには事前の準備が必要です。
(1)備蓄品を準備しましょう
自宅で生活を送るために必要となる食料や生活用品など、日ごろから少し多めに準備しておくことが大切です。各家庭の環境や家族構成などに合わせて、必要なものを最低3日分(7日分推奨)備蓄することを心がけましょう。備蓄方法は、普段から少し多めに食材、加工品を買っておき、使った分だけ新しく買い足していく「ローリングストック法」がおすすめです。使用期限や賞味期限などを定期的に確認しながら、無理のない範囲で備蓄を進めましょう。
(2)住宅の耐震化や家具固定を実施しましょう
在宅避難をするために、住宅の耐震診断を受けましょう。
昭和56年5月31日以前に着工された木造の在来構法、伝統構法の建物は、無料で耐震診断が実施できます。詳しくは、建築物安全推進課にお問い合わせください。
また、地震の際に家具の下敷きになったり、棚の上のものが落ちてきて怪我をしたりするとご自宅で避難を続けることができなくなります。今一度、ご自宅の家具の固定や、棚の上のものを確認し、必要な対策を行いましょう。
(3)自宅周辺のハザードを確認しましょう
ハザードマップとは、自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものです。ご自宅周辺で予測されている災害を確認し、どのような被害に遭いやすいか確認しましょう。
本市では、ちずみる豊橋で確認できるほか、防災アプリ「Hazardon(ハザードン)」でも確認することができます。
(4)非常用トイレを準備しましょう
災害による断水や排水管の損傷などの影響で、自宅トイレが使えなくなる可能性があります。尿意や便意を我慢することは、健康上よくありません。災害時に断水したとしても、自宅のトイレにビニール袋をかければ使用することも可能です。または、簡易トイレや携帯トイレ、段ボールトイレなどを事前に準備しておきましょう。段ボールトイレの作り方は、「とよはし防災マンZ★TV」を参考にしてください。