公共交通について
昭和40年代以降のモータリゼーションの進展により、自動車優先社会が形成されたことで、渋滞や交通事故のような交通問題、騒音や大気汚染などの環境問題といった過度な自動車利用に起因する様々な問題が発生しています。また、利用者の減少やバス事業における規制緩和策により進行しているバス路線廃止で公共交通空白地域が拡大し、このような地域における(車を運転できない人の)移動手段の確保が大きな課題となっています。
豊橋市市内の公共交通の現状
豊橋市には鉄軌道として、JR東海道新幹線、JR東海道本線、JR飯田線、名鉄名古屋本線、豊鉄渥美線、豊鉄東田本線(路面電車)、路線バスは豊鉄バス(株)により運行されており、鉄軌道・路線バスとも豊橋駅を中心とした放射状に路線網が形成されています。
第5回中京都市圏パーソントリップ調査(平成23年)における本市の代表交通手段分担率は69.7%が自動車であり、鉄道は7.3%、バスは0.8%となっており、中京都市圏全体と比べても公共交通(鉄道やバスなど)の利用率は低いと言えます。
豊橋市内の公共交通利用者数は、渥美線では過去40年間ほとんど変化はありませんが、路面電車はピークであった昭和38年度より年々減少していたのが、平成15年を境に増加傾向にあります。また、路線バスの輸送人員は、ピークであった昭和43年度の2割程度となっており、現在も減少傾向にあります。そのため、不採算路線からの退出により、豊橋市内の公共交通空白地域は拡大しています。
こうした公共交通空白地域では、それぞれの地域住民と市の協働により、地域の日常の移動手段として確保する乗合型の公共交通である、「地域生活」バス・タクシーの運行を行っている地域もあります。
■路面電車について
■路線バスについて