小鷹野浄水場では、昭和5年から豊川の伏流水(注)を砂などの層にゆっくり通して(緩速ろ過方式)、水道水をつくり続けています。
緩速ろ過池とは、水を砂や砂利の層にゆっくりと流すことで微生物の力を借り、細かいゴミや、水の中に溶け込んでいる有機物や細菌を取り除く設備です。小鷹野浄水場の緩速ろ過池は、1日に約5mの速さでろ過します。
小鷹野浄水場の 緩速ろ過池は建設後、長期間の使用によりコンクリート水槽の劣化が進み、漏水量が多くなったため、平成14年度から計画的に5つのろ過池を毎年1池ずつ改修しました。(改修工事に伴い、ろ過材として使用している砂や小石及びレンガはこの工事の中で75年ぶりに入れ替えました。)それでは、改修工事とろ過材の入れ替え作業の様子を順に見ていきましょう。
(注) 豊川の伏流水
河川の底部などの砂や小石の層を流れている水で、地中で自然のろ過がおこなわれている水。 豊川の伏流水は川底、約5.6mの深さから取っているとても綺麗な水です。
緩速ろ過池の改修の流れ
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コンクリート底の改修
はじめにコンクリート水槽の漏水補修の様子です。この漏水補修が今回の工事の目的で、この工事に約3ヶ月の時間をかけます。最後に防水塗装をして漏水補修は完了します。
レンガを敷く
次に、レンガを敷き詰めている様子です。防水工事をしたろ過池(40m×25m×2.6m)の底に、穴のあいた素焼きレンガ(直径210mm、幅100mm、厚さ60mm)を2段に敷き詰めていきます。 写真では1段目のレンガを敷いています。
砂利を敷く
レンガを敷き詰めた後は、砂利を敷いていきます。大きな砂利から順に敷いていき、直径30~60mmの砂利を厚さ12cm、20~30mm、10~20mm、3~4mmの砂利をそれぞれ10cmずつ敷いていき、4層で約40cmになります。 写真では直径30~60mmの砂利を敷いています。
30~60mmの砂利の上に、20~30mmの砂利を敷いている様子です。拡大して見てみると、大きさの違いがよく分かると思います。
砂を敷く
次に、砂を敷いていく作業です。砂はきれいに洗ったものを使用し、砂は厚さ20cmずつ4度に分けて水平に敷いていきます。最後に80cmの高さに敷きならしをし,馬蹄形石(下記※参照)を流入口に取り付けて工事完了になります。写真は1回目の砂を敷く様子です。
リフレッシュしたろ過池
改修工事を終えリフレッシュしたろ過池です。小鷹野浄水場ではリフレッシュした、ろ過池によって、これからも豊橋の美味しい安全な水道水を皆様にお届けしていきます。
ろ過材の入れ替え作業の流れを流入口付近でみた様子
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1.レンガを敷く様子
2.砂利を敷く様子
3.砂を敷く様子(砂の深さ 40cm)
4.砂を敷く様子(砂の深さ 80cm)
5.馬蹄形石 の据付後
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