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アルゼンチンアリの特徴と生態
アルゼンチンアリの特徴と生態

アルゼンチンアリ(昆虫類・特定外来生物)

[1]アルゼンチンアリの特徴と生態

 働きアリの体長は2.5ミリメートルと比較的小さく、女王アリは働きアリの2倍から3倍位の大きさです。体形は、在来アリに比べるとスマートで細長く、長い触角を持っています。体色は、遠目に見ると黒色に見えますが、近づいて良く見ると褐色です。動きは大変すばやく、ちょこまかと動き回るのが特徴です。また餌を採りに向かうときに、大多数の働きアリが行列を作るのも特徴的です。


昆虫の死体に群がるアルゼンチンアリ
「昆虫の死骸に群がるアルゼンチンアリ」


 アルゼンチンアリは、大変食欲の旺盛な雑食性のアリで、何でも食べます。中でも、砂糖や花の蜜など甘味を好んで食べます。その他、果物、柑橘類、トウモロコシなどの芽、花、実などを食べたりします。在来アリのように地中に営巣することは稀で、石や木、植木鉢の下、コンクリート構造物のヒビ割れの中、家壁の隙間など、物の隙間や人手が加わった場所を好み営巣します。アルゼンチンアリはどんな場所へでも侵入し、巣を作ります。
 働きアリは、気温5度から35度のときに活動します。在来アリのように冬眠はせずほぼ1年中活動しますが、冬季など寒い時期は動きが鈍くなります。卵から成虫までの期間は約2か月ですが、寿命は10か月~12か月です。女王アリは、産卵能力が高く、条件が整っていれば、一日に約60個卵を産みますが、気温が20度以下になると産卵しなくなります。
 大多数の働きアリと複数の女王アリからなる大規模な巣を形成します。多いときには、数百匹の女王アリが存在することもあります。


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