カンピロバクター食中毒に注意!
全国的にカンピロバクターによる食中毒件数は多く、常にTOP3に入っています。カンピロバクターは生肉に付着している細菌で、カンピロバクター食中毒の多くは鶏肉の生食・加熱不十分によって引き起こされており、鳥刺しや鳥たたきなどの生食や加熱不十分な焼き鳥などが原因食品としてよく見られます。
飲食店で提供される鳥刺しも「加熱用」の鶏肉を使用している場合があり、湯引き(表面のみ加熱)しても内部の菌が死滅しないので危険です。
どのような症状
症状は下痢、発熱、吐き気、嘔吐などのその他の細菌性食中毒と似ています。特徴は潜伏期間(喫食してから症状が出るまでの期間)が一般に1~7日間とやや長めです。また、まれに後遺症で手足の麻痺や呼吸困難などを引き起こす「ギランバレー症候群」を発症することがあります。これらのリスクを考え、生食・加熱不十分での喫食をしないようにしましょう。
家庭での予防方法
- しっかり中心部まで加熱すること(中心部を75℃で1分間以上)
- 調理前は手洗いをしっかりと行う
- 生肉の取り扱いに十分注意し、包丁や野菜などからの二次汚染を防ぐ
まとめ
鶏肉の生食は食中毒になる危険が高いため控えましょう。鶏肉は中心部まで十分に加熱し、二次汚染防止のため調理器具等の使い分けや洗浄・消毒をお願いします。
参考
カンピロバクター食中毒予防リーフレット( 836KB )
厚生労働省ホームページ(カンピロバクター食中毒予防についてQ&A)