季節による水道水の水温の変化【参考データ】
季節による水道水の水温の変化について、多米配水場 配水池(これからお客さまに水道水をお届けする地点)のデータを基に紹介します。
まず、令和3年度における月別の水道水の平均は以下のとおりです。
表1 多米配水場 配水池における水道水の水温について(令和3年度)
年間を通して、最高水温は8月に記録した28.8℃、最低水温は1月に記録した5.3℃で、20℃程度の差があります。
なお、今回のデータは配水池でのものになります。実際にお客さまのお手元に届く水道水は、ここから長い水道管を通ることになります。その間は地温の影響も受けることになりますので、水温はここから多少変動するものと思われます。
続いて、水道水の水温と気温の関係について、まとめてみました。
図1 多米配水場 配水池における水道水の水温と小鷹野浄水場における気温(令和3年度)
気温が高くなれば水温も高くなり、気温が低くなれば水温も低くなる傾向にあります。
次に、その月内における気温と水温の変動幅についてですが、気温に比べて水道水の水温は変動幅が小さいことがわかりました。例えば令和3年10月の場合、最高気温は33.2℃、最低気温は9.0℃で変動幅は約24℃でした。一方、水道水の最高水温は23.5℃、最低水温は16.0℃で、変動幅は約8℃と、気温の変動幅と比べて半分以下です。この変動幅の差が原因で夏場には水道水が冷たく、冬場には水道水が温かく感じる場合があるものと思われます。
最後に、1時間ごとの水道水の水温と気温の変化についてです。
図2 1時間ごとの多米配水場 配水池における水道水の水温と小鷹野浄水場における気温(令和4年10月24日~25日)
1日の中においても、気温に比べて、水道水の水温は変動が小さいことになります。それにより、水道水が昼間は冷たく、夜間は温かく感じる場合があります。