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わかりやすく解説!令和5年度 とよはしの水道・下水道事業 決算

わかりやすく解説!令和5年度 豊橋の水道・下水道事業決算

独立採算制!収益的支出と資本的支出の2つに分かれています

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上下水道事業は、税金ではなく、市民のみなさまからいただいた水道料金・下水道使用料で事業を行う「独立採算制」で経営を行っており、会計も一般的な行政経費を扱う「一般会計」から独立した「水道事業会計」「下水道事業会計」としてそれぞれが経理を行っています。収支は、地方公営企業法に基づき「収益的収支」と「資本的収支」の2つに分けて計算することになっています。
一般の家計に置き換えてみると、大まかなイメージとなりますが、車や家を購入するために家計をやりくりしてお金を貯めるように、水道・下水道事業会計においても、将来必要となる管や施設の整備・更新に備えながら利益を積み立てていくという経営を行っています。

令和5年度の水道・下水道事業の決算状況をみてみよう!

≪水道事業会計≫

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≪下水道事業会計≫

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「収益的収支」は、日々の事業を運営(水道水の供給・下水の適切な処理)するための取引のことです。収入には、お客様からいただいた水道料金・下水道使用料が大半を占めています。支出には、人件費、動力費(水を運ぶためのポンプや施設を運転するのに必要な電気代や燃料代)などの維持管理費などがあります。この中には、収支に計上されているが実際にはお金の動きが発生していない減価償却費(古くなった施設などの価値減少)や長期前受金戻入(過去にもらった補助金等の減価償却見合い分)なども含まれています。

「資本的収支」は、施設(管含む)の整備や更新など長く使うものの取引ことです。収入には、企業債(国・銀行などからの借入金)のほかに、水道事業は水道を新たに利用するための加入金など、下水道事業は国からの施設更新などに対する補助金などがあります。支出には、工事請負費(古い管の更新、耐震化工事など)や企業債償還金(借入金の返済)などがあります。
収益的収支で得た利益を資金として施設の整備を行うのが、水道・下水道事業の経営の基本的な仕組みです。
令和5年度決算は、収益的収支において純利益が出ており、いわゆる黒字決算となっていますが、一方で、資本的収支では多額の不足額が生じています。収益的収支が黒字であったとしても資本的収支の大幅な赤字を埋めるために貯金を取り崩しながら運営している状況です。

 

もっと詳しく知りたい人は下記をご覧ください☟
リンク:豊橋市水道事業会計・下水道事業会計決算書(PDF)

 

令和5年度はこんなことをやりました!

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水道・下水道事業会計の令和5年度に実施した主な事業は下記のとおりです。
【水道事業】
①水道管耐震化事業:重要給水施設(病院や学校など)基幹管路及び配水支管の耐震化を進めました。
②配水管整備事業:老朽化・漏水多発している水道管の更新を進めました。
③水道施設整備事業:老朽化している施設の更新と改良を実施しました。
④職員の技術研修やインドネシア共和国ソロク市への水道技術支援などを行いました。
【下水道事業】
①公共下水道拡張事業:下水道未普及地域の東三ノ輪の整備に向け基本設計などを実施しました。
②ストックマネジメント事業:老朽化した下水管の更新を進めました。
③総合地震対策事業:重要管きょや中島処理場内中継ポンプ棟の耐震化を進めました。
④雨水整備事業:大雨等による浸水被害軽減のため雨水管きょの整備を進めました。

 

最近の経営状況と今後の見込み

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節水型社会の進展や人口減少等に伴う水需要の減により水道料金・下水道使用料収入が減少していることに加え、水を運ぶためのポンプや施設の運転に必要な電気代・燃料代や古くなった管を新しくする工事資材などの物価高騰の影響により、令和5年度決算における純利益は水道事業・下水道事業ともに令和元年度と比べ大きく減少しています。また、計画に基づいた老朽化対策や地震対策などの工事も増えてきており、内部留保資金(貯金)も併せて減少しています。今後も同様の傾向が見込まれ、さらに厳しい経営環境になることが予想されます。
このような状況においても、将来にわたり持続可能な経営を維持できるよう、豊橋市上下水道ビジョンに基づき、より一層計画的・効率的な事業運営に取り組んでまいります。

 

リンク:豊橋市上下水道ビジョン2021-2030(PDF)