平成30年7月豪雨応援派遣報告(岡山県倉敷市真備地区)
西日本を中心に発生した平成30年7月豪雨において、豊橋市保健所職員も「愛知県保健師チーム(5名)」の一員として発災4日後に岡山県倉敷市へ派遣されました。倉敷市は、人口48万2千人ほどの中核市で、市内は6地区に分けられます。今回被災した真備地区は、倉敷駅から北西にある人口2万3千人ほどの地域です。(人口については、平成30年7月当時)
今回の浸水域については、ハザードマップの浸水想定域とほぼ重なっていました。ハザードマップの右側に流れる大きな川が高梁川でその左側に流れるのが、小田川です。高梁川と小田川のぶつかるところで流れが滞る場所があり、高梁川からの流入により水かさが増え、複数個所の堤防が決壊しました。
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【被災地の状況】
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愛知県保健師チームは、350名程度が避難していた「岡田小学校」と近隣に位置する「吉備路クリーンセンター」を担当し、避難者の健康相談や感染症予防のための衛生活動等を実施しました。また、物資の整理整頓や管理等が不十分であったため、可能な限り支援をしました。
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生活状況として、日中は、自宅の片づけに出かける住民の方が多く、避難所は、高齢者や子供だけの状態になってしまうため、住民の方に自主的な避難所運営を促すのは、難しい印象でした。
また、健康課題として、片づけに伴う切創や擦過傷が多く、猛暑のため、熱中症患者も急増していました。石鹸や消毒液の不足や、常備薬を切らしている避難者などもおり、必要な対応については様々でした。
昨今の甚大化する自然災害や本市のおいても発生が危惧されている南海トラフ地震等の対応に今回の被災地派遣の経験を生かしていきたいと考えます。
※東日本大震災、熊本地震、台風19号長野県豪雨の際にも保健所職員が被災地へ派遣をされています。