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吉田文楽保存会定期公演
吉田文楽保存会定期公演

第33回吉田文楽保存会定期公演を開催します

 400年以上前の慶長の時代から受け継がれる豊橋市指定無形民俗文化財「飽海人形浄瑠璃」の公演を開催します。
 前回に引き続き、豊橋市に伝わる民話「お弓橋」を題材に作成したオリジナル演目「お弓橋心中 お弓橋の段」を、吉田文楽保存会による素瑠璃(太夫・三味線のみ)で披露します。その他、二人三番叟や人気演目「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」を披露します。

 物語の情景や登場人物の台詞、心情を語る太夫、語りを彩る三味線、人形に命を吹き込む人形遣いが一体となって生み出される総合芸術をぜひお楽しみください。

定期公演チラシ

 

定期公演チラシ.pdf(ダウンロード)

  

日時・演目など

○開催日時:令和6年11月17日(日)

      開場13時00分 開演13時30分

○開催場所:豊橋市公会堂 大ホール

○主  催:吉田文楽保存会

○共  催:豊橋市

○入 場 料:無料(申込不要、全席自由)

○演  目:

 

①二人三番叟(ににんさんばそう)

 三番叟は五穀豊穣・子孫繁栄を願う舞いで、今ではその華やかさから劇場の開場や正月など祝賀行事の最初の出し物として取り上げられます。
 前半の「揉の段」の大地を踏みしめるような足拍子は「反閇」というもので、大地に潜む悪霊を払う意があります。後半の「鈴の段」では、鈴を右手に扇を左手に舞います。種まきの所作がありますが、農作業と同じ動作を模することで豊作を祈願します。途中で一人が疲れて休もうとするところを、もう一人が励ましつつも自分もこっそり休むという滑稽な場面を挟んで、華やかに舞い納めます。

 

②お弓橋心中 お弓橋の段(おゆみばししんじゅう おゆみばしのだん)
 この演目は、令和3年度に豊橋市が実施した「伝統芸能後継者育成事業」において講師を務めた、人形浄瑠璃文楽座の豊竹藤太夫、鶴澤清志郎両師匠により教材として作られたものです。
 題材は地域に残る伝承であり、飽海人形浄瑠璃とも関連の深い民話「お弓橋」を選定し作成されました。

 お弓橋は、牛川薬師町と御園町の間を流れる朝倉川に架かる現存する橋であり、この地域を舞台にしたお話になっています。今回は、この演目を吉田文楽保存会が太夫と三味線のみの素浄瑠璃で演じます。

 

③傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段(けいせいあわのなると じゅんれいうたのだん)

 徳島藩のお家騒動を題材にした十段の浄瑠璃で、現在では八段目前半の「巡礼歌の段」が主に上演されています。明和五年(一七六八)大坂竹本座で初演されました。
 お弓がお鶴を我が子と知りながら、自分たちが盗賊の一味であるために災難がかかってはと、追い返すシーンが有名です。「親たちの名は‥」と問うお弓に、お鶴が「とと様の名は阿波の十郎兵衛、かか様の名はお弓と申します。」と答える様が哀れで涙を誘います。お鶴を追い返した後のお弓のクドキでクライマックスを迎えます。

 

 

 

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