服にコンロやろうそくなどの火がついて燃え上がる現象を「着衣着火」といいます。
厚着をする冬の時期に多く発生し、袖口から着火することが大半ですが、腹部から着火することがあり、その場合、重度の火傷や、最悪の場合死に至ることもあります。
本市で着衣着火による負傷者が発生しています!!
令和4年に入ってから、本市において着衣着火による火災が既に3件発生し、3名の方が負傷しました。(令和4年3月1日時点)
ともに、ガスコンロを使用中に発生したものでした。正しい知識を身につけ、着衣着火を防ぎましょう!
意外と気づかない・・。
着衣着火の特徴として、燃え広がるまで気づかないということが挙げられます。
気づいたら、簡単に消せないくらい服に燃え広がっているため、重度の火傷につながりやすいといえます。特に、高齢者にこういった傾向が多くみられます。
着衣着火を防ぐポイント
- 綿・植物性繊維、パイル地、レーヨンなどの服は簡単に着火しますので、調理中は燃えにくい防炎品のエプロン、アームカバーを付けて調理する。
- 袖口が広がった服で調理しない。
- コンロの奥に調味料などを置かないようにする。
- 安全装置の付いたコンロを使用する。(調理油加熱防止装置、消し忘れ消火機能など)
- 花火をする時やお灯明を灯すときは、花火の火やローソクの火が衣服につかないように注意する。
- 高齢者や子どもには、燃えにくい防炎製品の衣服の着用を考えましょう。
※防炎品については、日本防炎協会のホームページでご確認ください。
※県内の防炎品取扱店舗一覧
もしも、着衣着火してしまったら・・
一旦、服に火がついてしまうと、手ではたいて消すことは困難です。
近くにある水をかぶる
水道水、流しの洗い桶の水、花瓶、飲み物など、近くにある水を火にかけてください。
近くに水がなかったら、、 『ストップ!ドロップ&ロール』
発行:日本消防検定協会
『ストップ!ドロップ&ロール』
ストップ!(止まって!)
火の勢いを大きくさせないために、まずはその場に止まる!!
ドロップ!(倒れて!)
地面に倒れこみ、燃えているところを地面に押しつける。
ロール!(転がって!)
地面に倒れたまま左右に転がる。
転がることで洋服についた火を窒息(ちっそく)消火させます。
また、両手で顔を覆うようにして顔への火傷を防ぎましょう!!
※慌てて走り回らない
走り回ると、新鮮な空気で火の勢いが増すことがあります。
火傷してしまったら
火傷してしまったら、流水で患部を冷やし、医療機関を受診してください。ひどい場合は、119番通報し、救急車を呼びましょう。