食品安全委員会※1は、我が国の現状において、家きんの肉や卵を食べることにより、ヒトが鳥インフルエンザに感染する可能性はないと見解を示しています。理由は以下の通りです。
1.鳥インフルエンザウイルスは熱に弱く、WHO(世界保健機関)によると、ウイルスは適切な加熱により死滅するとされており、食品を十分に加熱調理して食べれば感染の心配はありません。
2.鳥インフルエンザウイルスは酸に弱く、ヒトの体内で胃酸等の消化液により死滅すると考えられています。
3.鳥インフルエンザウイルスが感染するための細胞表面の受け皿(受容体※2)は、ヒトとトリとは異なることから、鳥インフルエンザウイルスはヒトの細胞表面の受け皿と結合しにくくなっています。
※1:国民の健康の保護が最も重要であるという基本的認識の下、規制や指導等のリスク管理を行う関係行政機関から独立して、科学的知見に基づき客観的かつ中立公正にリスク評価を行う内閣府に設置された機関
※2:ウイルスがヒトや動物に感染する際に最初に結合する細胞表面の分子
詳細については、以下のリンクよりご確認ください。
鳥インフルエンザに関する食の安全・安心(食品安全委員会HP)
なお、食中毒予防の観点から、鶏肉を食べる場合は、生で食べることは控え、中心部までよく加熱してください。