第2回 開催レポート 部活動名、決まる!(平成30年8月25日(土))
半分、ゆるい。大人の部活動、2回目!
8月25日は、残暑厳しい、茹だるような暑さの土曜日だった。
二日酔い特有のだるさも加わっていたため、もう今日は「部活」をサボってしまおうか、
そんな気分だった。
それでも懲りずに会場に足を運んでしまったのは、昨年参加した、
この活動の前身となるワークショップの雰囲気が抜群に良かったからだ。
豊橋っていいよね、と誰かに言われても、つい反射的に謙遜してしまう、
典型的な「こじれ謙遜系」豊橋人の自分にとって、自分の気持ちを代弁してくれて、
感性豊かに自分の好きな豊橋のコトやモノを表現してくれる方たちと語らう時間は
居心地の良いものだった。
何となく、あの時間をもう一度過ごせたらいいなと思っていた。
しかもモチベーションはゆるくていいらしい。自分にとっての密かな愉しみ、という感情が
隠しきれず表に出てしまうのは恥ずかしいので、
「前向きな惰性」と言い訳しつつ、ミーティングに参加してみたのだ ―
ってなわけで、平成最後の夏、豊橋に生まれた小さなコミュニティ、「豊橋ライターズコミュニティ
(仮名)」の第2回ミーティングに参加させてもらったので、その様子をレポートします。
「大人の部活動」という、ユニークな取組みへの興味からか、早くも新たなメンバーが増えました。
部活に新入部員が入ってくるのは嬉しいような、でも自分のポジションがなくなるのは不安なような、
かつてほどではないけれど、そんなノスタルジーをゆるく感じられるのも、
この活動の面白いところなのだと思います(笑)
今回のミーティングは、「年間スケジュール」を決めよう、という提案から始まりました。
冒頭、メンバーの一人から、ふいに「この活動って、行政からは独立した、僕たち市民主体の活動だから、
年間スケジュールみたいな行政っぽい取り決めはヘンだよね」という鋭い意見が出されました。
なるほど、この活動は市役所のまちなか図書館整備推進室が支援はしてくれるけれど、
あくまで自分たち市民が主体で、やることも、目的も、ゼロから自分たちで決めていく
「シチズンシップ」な活動なわけです。
確かに、行政の堅さにとらわれないことが「ゆるさ」の担保とはなっているけれど、
半面、自分たちだけで活動を進めていかなければならない、まさに「大人の部活動」なのだ、
と改めて実感しました。
結局、やりたいことはスケジュールとか、義務的なものにとらわれず、その都度、
提案があって、提案に見合ったゆるい目標を立てていくということでまとまったので、
これからどんな提案が出てくるか、かえって楽しみが増えました。
「締切期限のない新聞を作るようなイメージで、新聞を作る仲間どうし、自由なペースで、
各々が担当するページを表現していけたらいいんじゃない」と言ってくださった方がいましたが、
誰かがやりたいことに共感したメンバーだけで分科会を作っていく、なんていうのもアリかな、
と個人的には思っています。
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ところで、肝心の部活動の名前がまだ決まっていなかったので、今回はアイデアを持ち寄ろうと、
宿題が出ていました。さすがは大人の部活動、殆どのメンバーがきちんと宿題をされていました。
中には20個も、名前の案を考えてこられた方も……
別に、ネーミングセンスが問われるようなシビアなコミュニティではありません。
「難しい活動ばかりでなく、時々はパンケーキが食べれるようなゆるさがほしいから、
豊橋ライターズコミュニティ(時々パンケーキ)というのはどう?」というクセがすごい案から、
「活動自体はゆるくてもいいけど、堅くて鋭い文章を書きたい人もいるよね」という
ハッとさせられる意見まで、ネーミングに込めた各々の思いやこだわりがバラエティに富んでいて、
自由な発想が飛び交う、心踊る時間となりました(*´∀`*)
ただ、個性的なネーミングが溢れた一方で、監督もキャプテンもいない部活動なので、
こういう時って何か一つの名前に絞るのが難しいのです。そんなことから、
「豊橋ライターズコミュニティ(仮名)のままでもいいじゃん」といった意見や、
「何なら( )はそのままで、各々のイメージで、その都度、( )を埋められるように
しておくのもいいよね」といった具合に、曖昧さを残した結論になりかけたのですが、
それでもやっぱり、自分たちの大切な部活動の名前なので、きちんと決めて、
世の中に発信していきたいよね、という意見に共感するメンバーが多く、
今日は意地でも名前を決めるぞ!ということとなりました。
結果、野球チームのようにカッコよく、みんなから応援してもらえるような、という思いも込め、
『豊橋ライターズ』という名前でまとまりました。前回のレポートにあった
「個性と感性が光るメンバーから生まれるオリジナリティ溢れる楽しいネーミング」と
いえるかどうかはわかりませんが、「豊橋」が漢字なのか平仮名なのか、「ライターズ」が
カタカナなのか平仮名なのか、はたまた、ライターズの「ズ」は複数形という意味でよいのか、
そんなところまでこだわって、なんだかんだ、しっくりくるものに決まったかな、と思います。
『豊橋ライターズ』、これから末永くよろしくお願いしますね。
あれやこれや、結局、名前を決めるだけで盛り上がり、気付けばもう、終了の予定時間を
超過してしまっていました。なので、取材先などの話し合いは次回へ持ち越すことに。
でも、名前一つを決めるのに時間をかけられるのも、何だかゆるくていいじゃん、って思います。
いろんな個性や感性がぶつかるからこそ、きっとこれからも沢山の時間をかけて活動自体が
磨かれていくのかなーと思っています。それこそ、まちなか図書館が開館する3年後には、
これからみんなで考える基礎レンや練習試合を重ねて、この部活動がどうなっているのか、
期待が膨らみます。
それでも、ま、段々と過ごしやすい季節になってくるし、ミーティングはほどほどに、
そろそろみんなで豊橋のまちに飛び出してみるのもいいのでは。
時には熱く、豊橋のまちを語るのはもちろんだけど、時々は、豊橋のパンケーキの美味しいお店を
取材したり、そんな、半分ゆるい活動をしてみるのも愉しそう、
と密かに次回への妄想を膨らませているのです。
豊橋ライターズでは、パンケーキが美味しい豊橋のお店の情報を募集しています!
(2018年8月27日 レポート責任者:桑原裕明)