毎日、子育てや仕事に追われ教育資金づくりも目前に迫ってくるなか、老後の生活費についても漠然と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
その不安を解消するために、まずは毎年お誕生日月に届く『ねんきん定期便』で自分の年金見込額を知ることをおすすめします。
『ねんきん定期便』は、保険料の納付実績や将来の年金受給額を確認することができます。
※50歳未満の方は、年金定期便に将来の年金受給額が記載されません。
日本年金機構HP、ねんきんネットで試算ができます。
https://www.nenkin.go.jp/n_net/index.html
↓年金定期便の例です(日本年金機構HPより)
「老後2,000万円問題」と聞くと、今の収入から準備するのは難しいと不安に思われるでしょうが、本当に老後2,000万円が必要なのか?も疑問ですよね。
そこで、本当に必要な老後の資金額を知るためにも『ねんきん定期便』を使い、自分に必要な老後の資金額を確認してみましょう。
【自分に必要な老後の資金額の確認方法】
・まず、(1)毎月必要な生活費を確認しましょう(お子さんにかかる教育費などは除きます)。
※ 毎月の生活費は、5月号と6月号の「お金の整理」で把握できますよ
・次に、『ねんきん定期便』で受け取れる(2)年金受給額の目安を確認します。
そうすると、
(1)毎月必要な生活費 ― (2)年金受給額の目安 = (3)毎月の不足金額が出ます。
最後に、
(3)毎月の不足金額 ×22年※=自分に必要な老後資金額の目安が分かります。
※22年は平均余命の目安
(65歳の人があと何年生きることができるのか?平成30年簡易生命表より 男性19.7年 女性24.5年)
また、老後資金準備には、資産運用も検討してみると良いでしょう。
例えば、公的年金の上乗せができるiDeCoやNISAは、老後の資金形成におすすめです。ただし、貯金ではなく運用なので少し知識を付けてから始めましょう(資産運用については11月号でお伝えします)。