６月号（「お金の整理（２）～『３つの箱』に分けよう～」）でお金を整理し、４つ目の箱【投資するお金】を準備できたところで、何から始めようか検討されていますよね。

　そもそも【投資】とは、利益を見込んで自己資金を投じることです。資産運用という言葉が定着している現在、お金を増やすことに重視した【投資】に積極的にお金を投じることをお勧めします。

　では、なぜ【投資】をしてお金を増やす必要があるのでしょう。それは、『インフレ』＝物の値段が上がることに備える必要があるからです。将来、同じ物を買うのに同じ金額で買うことができなくなります。そうすると、不足したお金が発生する度に家庭のお金をどんどん使うことになり、「老後資金が足りなくなる！」という不安が起きます。それを解消するための一つに【投資】をして、しっかりお金を増やすことが挙げられます。

　それでは、どんな【投資】方法があるのでしょうか。よく耳にするのが『ｉＤｅＣｏ』（イデコ）や『 ＮＩＳＡ 』（ニーサ）などです。これらの共通点は、運用して得た利益を非課税とすることで、より資産形成をはじめやすいように国が作った制度です。

　『 ＮＩＳＡ 』には、一般ＮＩＳＡとつみたてＮＩＳＡの２種類があり、『ｉＤｅＣｏ』にはＮＩＳＡとの税制上の大きな違いとして、掛金が全額所得控除の対象となり所得税と住民税の節税効果が得られる点などの特徴があります。どれを始めたらよいか迷っている方は、目的や運用方法を決めると、ご自身に合った制度や商品が見えてきます。

　ただし、【投資】はあくまで増える見込みなので、しっかりとリスクを知ると同時に、それを回避する術を学ぶ必要があります。詳しくは、専門家に相談したほうが良いでしょう。