【おこづかい】の始めどきは何歳からなのか?という質問をよく受けます。これについては、年齢ではなく、お金を払わなければモノが買えないという認識が持てれば何歳から始めても良いと考えます。
次に多い質問は、【おこづかい】とは何か?についてです。
子どもの【おこづかい】とは、お金の練習をするためのものです。
では、具体的にどのように練習させたらよいのでしょうか。6月号『お金の整理術(2)~3つの箱に分けよう~』でお伝えしたように、子どもの【おこづかい】も3つの箱に分けて管理してみてはいかがでしょう。
例)
300円 100円 100円 =500円
お菓子代 プレゼントや募金 貯金
(1)ニーズ(必要なもの) (2)ウォンツ(ひとの為) (3)万が一のため
まずは(1)300円(お菓子代)+(2)100円+(3)100円=500円のように渡してみると良いです。
また、子どもが「習い亊をしたい」と言うようであれば、(1)ニーズに『習い事費5,000円』などを入れて【おこづかい】としてみると、習い亊は自分のために必要なものという感覚が身につくでしょう。
ここで大切なポイントは、【おこづかい】を通してお金の役割(『交換』『尺度』『貯蔵』)がわかることです。
子どもに3つの役割を伝えましょう。
次に大切なポイントは、お金は労働の対価であるということを理解することです。お金は働かないとやってこないですね。欲しい物があれば今まで同様に『欲しい』と伝えたら買ってもらえ、それに加えて自由に使える【おこづかい】という名の余剰金がさらに手元に入ってくるのでは、お金の練習にはなりません。そこを意識してみましょう。
次回1月号では、子どもに伝えるお金の3つの役割『交換』『尺度』『貯蔵』の解説や、それを踏まえたうえで、お金は労働の対価であるということが理解できるような【おこづかい】のあげかたや、【おこづかい】の種類についてお伝えします。