エイズ(後天性免疫不全症候群)
エイズとは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染した結果おこる病気です。HIVの感染によって身体の免疫力が低下していき、健康な人ではかからない感染症や腫瘍などにかかるとエイズ発症となります。
HIVに感染してからエイズを発症するまでの潜伏期間は数年で、HIV感染直後には症状がほとんどみられないため、HIVに感染しているかどうかは血液検査でしかわかりません。エイズ検査については「血液検査」のページをご覧ください。
HIVの感染経路
HIVは血液・精液・膣分泌液に多く含まれ、それらから性行為の相手の性器や肛門、口などの粘膜や傷口を通ってうつります。そのため感染経路は性的接触・血液感染・母子感染の3つに限られます。国内では性的接触による感染が最も多く、日常生活においては性行為以外の行為で感染することはまずありません。
HIVに感染する可能性のある行為
- コンドームなしの性行為(オーラルセックス含む)
- 肛門性交(アナルセックス)※性器より粘膜が薄く傷つきやすい肛門を使用するためハイリスク
- 性感染症に感染している状態での性行為
※いずれも性行為の相手がHIVに感染していないことが確認できない場合
HIVの予防方法
- 性行為(アナルセックスやオーラルセックスを含む)の際はコンドームを正しく使用する。
- よく知らない相手と性行為をしない。
- 注射器・注射針を再使用しない。
HIVの感染拡大を防ぐ方法
- 性行為の際はコンドームを正しく使用する。
- エイズ検査を受ける。
- 性的パートナーにもエイズ検査を勧める。
性感染症
性感染症は主に性行為によって感染し、その種類によってかゆみや痛みなど様々な症状が現れます。
感染したまま放置すると男女ともに不妊症になるリスクが上がり、合併症や後遺症、重症化の恐れもあります。また、性器の粘膜に炎症が起こるとHIVに感染しやすくなることも知られています。
多くの性感染症は抗生物質で治療することができ、早期発見、早期治療が大切です。また、特定のパートナーがいる場合は自分だけ治療を受けてもパートナーが治療を受けなければ再感染します。パートナーに検査の必要性を説明し、お互いに検査を受けて治療するまで性行為は控えましょう。
梅毒については 「梅毒」のページもご覧ください。
豊橋市保健所ではエイズ検査のオプションとして梅毒とクラミジアの抗体検査が受けられます。検査について詳しくは「血液検査」のページをご覧ください。
参考