感染性胃腸炎とは
感染性胃腸炎とは細菌やウイルスなどの病原体による嘔吐や下痢などの胃腸炎の総称です。原因には、ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルス、アデノウイルスなどがあり、1年を通して患者が発生しています。
特に冬季にはノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行し、子どもや高齢者では重症になることもあるので注意が必要です。また、ノロウイルスに汚染された飲食物は食中毒の原因にもなります。
詳細は、よくある質問の「感染性胃腸炎とはどんな病気ですか?」を参考にしてください。
感染経路について
感染性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルスなど)の感染経路には、食品や水を介した経口感染と、吐物や糞便などに触れた人の手を介した接触感染とがあります。
例えば、以下のような場合に感染の恐れがあります。
- 汚染された二枚貝や飲み水などを十分に加熱しないまま食べた場合
- 患者・感染者が十分に手洗いをしないで調理した食べ物を食べた場合(食品工場、飲食店、家庭など)
- 患者の吐物や糞便に含まれる病原体が人の手や物に付着し、それに触れた物を口にした場合(二次感染)
- 吐物や糞便が付着したものを消毒せずに放置して舞い上がった病原体を吸い込んだ場合
特にノロウイルスでは患者の糞便に大量にウイルスが含まれ、なおかつ少量のウイルスでも感染が起こるので、感染が広がりやすいと言われています。
予防について
1.感染予防にはこまめな手洗いが大切です。
- 調理の前や調理中、食事の前、トイレの後などに液体せっけんをよく泡立てて30秒以上こすり洗いし、流水で十分にすすぐ。
- 手を洗った後は清潔なタオルかペーパータオルで手を拭き、共用のタオルは使用しない。
2.嘔吐・下痢の後は感染を広げないように適切に消毒処理しましょう。
3.食品は85~90℃以上十分に加熱する。野菜などは流水でよく洗浄する。
4.ロタウイルスによる感染性胃腸炎は、ワクチンにより予防ができます。
手洗い・消毒方法については、以下のリーフレットを参考に感染予防・感染拡大防止に努めてください。
参考(感染性胃腸炎に関するホームページ)
↑ 感染症の発生状況はこちらをご覧ください。
↑ 東京都のマニュアルは手洗いや消毒の方法がまとまっているので便利です。