感染症に関連した偏見や差別をなくしましょう
感染症に対する知識や理解の不足から、社会生活の様々な場面で、差別やプライバシー侵害などの人権問題が発生しています。感染症についての正しい知識を持ち、この問題についての関心と理解を深めていくことが必要です。
たとえば、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、性的接触に留意すれば、日常生活で感染する可能性はほとんどありません。治療法の進歩により、仮にHIVに感染したとしても、早期発見及び早期治療を適切に行うことで、エイズの発症を予防し、他人への感染リスクも大きく低下させることができます。
また、肝炎は、その多くがB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスに起因するもので、主に血液や体液を介して感染します。感染を予防するためには、血液や体液が付いた器具を共用しないこと、血液や体液が傷や粘膜に直接触れるのを防ぐことが重要であり、そのほかに普段の生活の中で感染することはありません。
近年では、SNSなど多様な情報媒体から、様々な情報が発信されており、中にはこれらの情報が正確に十分理解されないまま、感染者や施設などの特定に使われ、個人や施設などの誹謗中傷や、感染者に対する偏見や差別につながってしまうこともあります。
豊橋市では、感染症に関する偏見や差別をなくすため、感染症やワクチンについての正しい知識の普及啓発を行っています。また国では法務省の人権擁護機関において、感染者や患者、その家族等に対する偏見や差別をなくすために、人権啓発活動や人権相談、調査救済活動に取り組んでいます。
感染症に関する差別等にお悩みの方へ -人権相談窓口-
法務省の人権擁護機関では、感染症に関連する偏見、差別、いじめ等の被害に遭った方からの人権相談を受け付けています。
法務省:感染症に関連した偏見や差別をなくしましょう(ページ中に法務省の人権相談窓口案内リンクがあります)