ひとり親の悩みの中で、最も多いのがお金の悩みであり、お金の悩みの中で最も多いのが教育費の確保となるでしょう。
公立であれば小学生の中学年頃までは、それほど大きなお金の心配はまだありません。小学生高学年から中学生になると、塾費用が負担になる方も多いです。本格的にお金が掛かりだすのが高校生からとなります。学費だけではなく、交通費や子ども自身のお金の使い方も変化していきます。
全てを親がカバーしてあげられれば問題はありませんが、両親が揃っている家庭であっても子どもの教育費は頭の痛いことです。ひとり親にとって大きな悩みになりやすいのも理解できます。
今回は、皆さんの悩みを少しでも減らすための、教育費の確保の方法についてお話ししたいと思います。
<教育費の確保の方法 その1>
養育費や手当(児童手当・児童扶養手当等)を貯蓄に回し、教育費として確保しておく。
毎月入る自分の収入以内に生活費を抑える、又は生活費分の収入になる仕事を選び転職をすることで、養育費や手当は教育費として確保することができます。5年10年という時間の恩恵を受け、月数万円でも大きなお金となり教育費の一部又は全部を担うことができます。
<教育費の確保の方法 その2>
奨学金を上手に活用する。
現在学生の約半数が奨学金制度を利用しています。情報をキャッチし、上手に活用することで、子どもたちの未来を拓くことが可能となります。
最も利用されているのが日本学生支援機構です。種類は「給付型(返済不要)」「貸与型 第一種奨学金(無利子)」「貸与型 第二種奨学金(有利子)」があります。返済不要である給付型を目指すことをお勧めしますが、条件が厳しいので、お子さんにあった形を選択していくことが良いでしょう。また、貸与型の場合は、将来の返済計画も考えながら検討してみてください。その他、学校独自のもの、地方自治体独自のもの、企業民間団体のものもあります。
申込はほとんどが学校となります。早めに学校に確認し、準備をしましょう。
豊橋市では、豊橋市未来応援奨学金があります。申込は市内各高校等にて、高校3年生時の5月下旬から6月下旬に応募できます。
(豊橋市未来応援奨学金:https://www.city.toyohashi.lg.jp/31876.htm)
<教育費の確保の方法 番外編>
教育費を親が用意したいと願う気持ちは立派です。またそのための努力をされているのも事実でしょう。しかしひとり親が全てを用意しようと無理をして笑顔を無くしてしまってはいけません。
お子さんと一緒に考える、という素晴らしい方法もあります。お子さんにとっては自分の人生を一緒に真剣に考えてくれていることが、喜びになることでしょう。自分の意見ではなく、あくまでもお子さんの話を聞き、視野を広げてあげて、未来に希望を持たせてあげましょう。お金は掛からず、絆は深まること間違いありません。
以上、教育費についてお話しさせていただきました。努力は必要かもしれませんが、無理をするのではなく、自分たち親子にあった方法を選択してください。